2016年12月29日木曜日

ヘンゼルとグレーテル




日に日に寒くなりますね。温かい飲み物で体が冷えないようにしましょう。

さて、童話『ヘンゼルとグレーテル』をご存じですか?幼いころに読んだ方もいるかもしれませんね。
せっかくなので物語を要約しますと…。


【ヘンゼルとグレーテル】
ヘンゼルとグレーテルの兄妹は、貧しい木こりの家の子どもでした。
あるとき、国中で飢饉により食料不足となり、両親は食べることに困って、悩んだ末にとうとう二人を森にすててしまいます。二人は、道に迷い森の中をさまよい歩くうちに、お菓子でできた家を見つけます。空腹だった二人は夢中で食べてしまいますが、それは魔法使いの魔女の家で、二人は魔女につかまってしまいます。いよいよヘンゼルが魔女に食べられそうになったとき、グレーテルの機転で反対に魔女を焼き殺してしまいます。
そして、魔女の家で見つけた宝石を手に、何とか無事に家へ帰り、二人を森にすてたことを後悔していた両親と再会し、幸せに暮らします。


細かい設定は本により異なるかもしれませんが、大方はこのような物語でした。
この物語に出てくる魔女のお菓子の家、家がお菓子でできていて食べれるなんて子供の頃は憧れでした。

その憧れのお菓子の家が実際につくられていたらどうでしょうか?

見てみたくなりませんか?

気になりませんか?

まずはこちらのお菓子の家をどうぞ!


こちらはお菓子の家「Jiyugaoka Sweets House」です。
2009年5月3日〜5月6日まで東京・自由が丘駅で展示されていました。
この「お菓子の家」、高さ2mと意外と大きいつくりとなっています。
製作期間は約1ヵ月で、素材はマシュマロやパン、クレープ、キャンディー、シューなど、全部で15種類・400個のお菓子を使っているそうです。
実際に中へ入ることも可能だったそうです。


美味しそうです。どれを食べるか考えてしまいます。



屋根も美味しそうです。大きな葉が気になります。


次はこちら!


こちらは2007年10月6日にアクティ大阪の27階展望ロビーに展示されたお菓子の家です。
こちらも高さ約2mの「お菓子の家」でヨーロッパの家の、秋の風景をイメージして作られたそうです。
ドアや窓、煙突なども精巧に作られたそうで、材料は主にクッキー、チョコレート、シュガーを使い、制作には約1ヵ月を要したそうです。
上記の「Jiyugaoka Sweets House」はかわいい雰囲気のお菓子の家ですが、こちらは落ち着いた雰囲気のお菓子の家ですね。
屋根と煙突が気になります。美味しそうですね。


続いてはこちら!


2015年12月にアメリカのあるアーティストが自分の両親が住んでいる家をDIYしてジンジャーブレッドハウスに変身させました。

両親が住む一軒家を改造して実物大のジンジャーブレッドハウスを作ったのは、ロサンゼルスを拠点に活動するアーティスト、クリスティン・マックコーネルさんです。
もともと緑色の外壁や赤い屋根があったところに、板をくり抜き、ペンキで塗装して作ったジジャーマンクッキーやキャンディケインを一つ一つ飾りつけていき、おとぎ話のような家が完成したようです。
また、フォトグラファーでもあるクリスティンさんはこの家を使って幻想的な写真も撮影。
ペパーミント(という設定)の芝生に生えているペロペロキャンディをひざまずいて見ている男の子。そのそばにはバスケットを持って家のほうへと歩いている女の子。
そして優雅に歩く白いねこさん。
まるで、これはおとぎ話のヘンゼルとグレーテルの世界です!
二人の前方には家の入口にたたずむひとりの女性。「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる魔女というとちょっとこわいおばあさんを想像しますが、クリスティンさんが思い描いたのは、白いロングドレスを着た黒髪の美しい女性のようです。そして2階の窓をよくよく見ると、窓に両手をついて何かを訴えているかのような女の子が!!
この2階の女の子が気になって仕方がないです。
下記は改造前と改造後の写真です。




クリスティン・マックコーネルさんはハロウィンのときもこの家を奇妙なモンスターハウスに変身させています。


こわいですね。大きな目がたくさんです!大きな歯もあるので家に近付くと食べられそうです。
窓にはクモもいます。クモの巣もはられていて、細やかにつくられているのがわかります。
ご近所の方も「次は何だろう?」と楽しみになるでしょうね。



ちなみに、ジンジャーブレッドハウスとは…。




ジンジャーブレッドハウス】

大辞林 第三版の解説

【gingerbread house】

ショウガ入りのクッキーやチョコレート、キャンディーなどでつくられた菓子の家。クリスマスの代表的な菓子。









かわいいですね。作るのも楽しそうです。








さまざまなお菓子の家をご紹介しましたが、お菓子も一つの建築物となるのですね。
それも美味しそうな家です。
夢がありますね。


最後に『ヘンゼルとグレーテル』はドイツのヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟が編纂した童話集ですが、現在、広く知られている物語は原作とは異なります。
原作のままでは子供向きではないとされ、本来はある残酷な描写などが除かれているようです。
この物語がつくられた背景には飢饉がありました。飢えと貧しさから亡くなる方も多かったと思われます。特に幼い子供は体力もないので尚更でしょう。
現在、憧れの存在となる「お菓子の家」ですが、飢饉があった当時は憧れよりも夢のような存在であったのではないでしょうか。

上記はヴィルヘルム(左)とヤーコプの兄弟。


ヤーコプとヴィルヘルムのグリム兄弟の像(ドイツ)















建物・建築について⑤


今週のお題:建物・建築について⑤

こんばんは。
2016年も残すところあと少しとなりましたね。

年末といえば、大掃除や帰省、年越しそば、お節料理の準備と色々とありますが、テレビのニュースなどでよく見かけるのは除夜の鐘と初詣の方々でしょうか。
除夜の鐘は寺院によっては体験できるところがありますね。
調べてみると、ここ京都も除夜の鐘をつけるところが多いです。
清水寺や大覚寺、南禅寺に建仁寺、夏にフィールドワークで参拝した比叡山延暦寺や青蓮院も除夜の鐘の体験ができます。ただし、寺院によっては整理券や予約が必要なところもありますし、本年度で一旦休止になるところもあります。

詳しくはこちらをどうぞ。
① http://www.e-kyoto.net/saiji/265
http://www.rurubu.com/season/winter/oshogatsu/list_joya.aspx?KenCD=26


除夜の鐘をつく体験をするためには混雑と寒い中、順番をひたすら待たなければいけないので大変ですよね。ただ、今回、ご紹介をするお寺。このお寺ほど除夜の鐘をつくのに大変なところはないかもしれません。
そのお寺は標高900mの三徳山に境内をもつ天台宗の山岳寺院、三徳山三佛寺(さんぶつじ)です。




【三徳山三佛寺(さんぶつじ)】


<鳥取県観光案内から引用>

奥院である投入堂は垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されています。
屋根は軽快な反りを、堂を支える柱の構成などは建築美からも優れた建物です。
詳しい建造時期ははっきりとしていませんが、修験道の開祖、役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝承が語り継がれています。

投入堂を間近で見るためには厳しい山道を辿っていかなければ行けませんが、ふもとの車道から投入堂を遠望できる「投入堂遙拝所」から投入堂を見ることができます。望遠鏡をご利用下さい。

[三徳山三佛寺投入堂までの登山]

三徳山の登山は、幅の狭い道やクサリを辿る道など、すべりやすい場所などもあります。
登山の際は、動きやすく両手が自由に動かせる服装や持ち物をおすすめします。
必要に応じて、軍手やタオル、水分など準備しましょう。

◇ 受付時間 8:00~15:00
◇ 入山料 大人 600円、小人(小中学生) 300円
◇ 入山手続きは、三徳山三佛寺本堂裏の登山事務所でお願いします。
◇ 2人以上で入山してください。
◇ 安全対策で、滑りにくい登山靴、運動靴、ワラぞうりでお願いします。
   ※登山道の荒廃防止のため、つえ、金具やスパイクのついた靴での入山は御遠慮ください。
   ※ワラぞうりの販売あり。
◇ 立ち入り禁止区域には入らないでください。
◇ 火器類の持ち込みは禁止しています。
◇ 荒天時は入山を禁止します。(積雪時入山禁止)






こちらが絶壁の窪みに建てられた投入堂です。
写真の通り参拝をするためにはちょっと危険が伴います。



絶壁ですね。
こちらは案内図です。


こちらは本堂です。



三徳山は修験道の開祖、役小角が修験者たちの行場として開いたことに始まります。
その為、安全柵の無い険しい山道を1時間近く登ってようやく辿り着く難所に建っています。
参拝者は本堂裏の「宿入橋(しくいりはし)」周辺から登り始め、木の根が入り組んだ「かずら坂」や「クサリ坂」などを進みながら、投入堂までの道のりを両手、両足、体全体を使って目指します。
その困難さから「全国にある国宝建築物の中でも、実際に見ることが難しいものの一つだと言える。」とも言われています。

ちなみに、大変な思いをして登りますが、三徳山の最終地点に位置する投入堂は中への立ち入りが禁止されているので、下から見上げる形の参拝になります。

参拝をするためには、まずは受付案内所にて本堂の拝観料を支払います。ここで服装チェックがあり、適した衣服を身につけていない方は本堂から先にある奥の院(投入堂)には入山できないことが告げられます。
靴も靴底がすべりやすい仕様であったり、逆に滑りにくいスパイクがついているものも樹木を傷めてしまうので不可です。一番、適しているのはわら草履のようです。受付で購入可能です。


受付では「厄除祈願」のお札がいただけます。見た目、ちょっと怖いですね。



さて、許可が得られると投入堂を目指し、出発。
こちらは宿入橋です。


木の根が入り組んだ「かずら坂」。軍手が必要な理由がわかります。


そして、「クサリ坂」。鎖を掴み、上まで登りますが傾斜がすごいですね。


「文殊堂」です。結構、高さがあります。


下から見上げるとこんな感じです。本来は不安定な岩肌にうまく建立された建築物ですね。



「地蔵堂」です。「文殊堂」と規模様式が同じです。


「鐘楼堂」です。
こちらの鐘は約1.15m、重さは約3tありますが、ここまでどのように運んできたのか未だに不明のようです。謎ですね。
そして、この「鐘楼堂」へ 大晦日、三徳山内寺院関係者と地元有志数人が除夜の鐘をつきにきます。


ちなみに、平成26年・27年と「三徳山開山千三百年祭」の一環として一般参加者を若干名募集していたようです。
残念ながら今年は募集が行われませんでしたが、また募集される機会がありましたら、寒さに耐久があり、体力に自信がある方は応募してみてはいかがでしょうか?
下記は27年度の告知です。



 
さてさて、鐘楼堂のあともさまざまな参拝場所を巡り、いよいよ三徳山の最終地点に位置する「投入堂」に到着します。


役小角が法力で建物ごと平地から投げ入れたという伝承ですが、法力とはすごいのですね。
鐘楼堂の鐘といい、謎だらけです。でも、謎のままのほうが興味深いですね。
こちらの投入堂を下から参拝し、来た道を下山します。
しかし、法力もさることながら客観的に見ても絶妙な場所に建立された建築物ですよね。







登山も大変でしょうが、下山も大変でしょうね。
私的には夏に雲母坂から比叡山への登山を試みて、山の大変さと体力のなさを痛感したので、参拝したい気持ちはありますが、とりあえずは体力づくりが優先かな…と考えております。
また、現在、鳥取県中部地震の影響により事故防止のため投入堂までの参拝登山ができません。
ただし、本堂や宝物殿は参拝が可能です。
再開時期は未定のようですが、再開され、参拝できる日を楽しみに待ちたいですね。




最後にこちらは宝物殿に安置されている「蔵王権現立像(ざおうごんげんりゅうぞう)」です。
日本最古の木造蔵王権現をはじめ7体の蔵王権現があります。
写真中央が投入堂のご本尊として安置された木造の金剛蔵王権現像ですが、現在は宝物殿に安置されています。



投入堂への参拝は難しいですが、ご本堂へ参拝し、日本最古の木造蔵王権現をひと目見に宝物殿へ向かうのもいいですね。





三徳山三佛寺http://www.mitokusan.jp/





















2016年12月24日土曜日

建物・建築について④



今週のお題:建物・建築について


今日はクリスマスイヴですね。
幼いころは24日の夜にサンタさんが現れるのを楽しみに頑張って起きていましたが、気が付くと朝になっており、プレゼントが置かれていました。
サンタさんに会えなかった心残りはあるものの、プレゼントをもらえた嬉しさで幸せな気持ちだったのを覚えています。
現在はさすがにサンタさんは来なくなりましたが、クリスマスにウキウキしている近所の子供たちを見て懐かしく感じました。

さて、世界中の人をワクワクさせるサンタクロースですが、サンタクロースがどこの国に住んでいて、どういうお家で過ごしているのかご存じですか?
建物・建築について詳しくご紹介できるほではありませんが、せっかくのクリスマスイヴなので今日はサンタクロースの居住地について触れたいと思います。


サンタクロースの住んでいる場所・住所については、国によってそれぞれの解釈や説明がなされているようですが、なかでも代表的なものとしては、フィンランド、グリーンランド(デンマーク王国)、スウェーデン、アメリカ、カナダなど、各国で定着している説が世界的にも広く知られているようです。


まず、北米大陸のアメリカやカナダでは、サンタクロースは氷と雪に覆われた北極に住んでいるという説。
アメリカでは、1953年頃、アラスカ州に新しい町「ノースポール」を建設し、サンタクロースとクリスマスの町として名乗りを上げました。
もちろん、サンタクロースの家(サンタクロース・ハウス Santa Claus House)があります。
1952年に建てられた建物で、世界中の子供たちから約100万通を超えるサンタさんへの手紙が届けられます。


 赤と白が基調の「サンタクロース・ハウス Santa Claus House」です。サンタクロースも洗練されたお家に住んでいるようです。




「ノースポール」のサンタクロースさんです。





続いては北極からフィンランドへお引越し説です。
サンタクロースは北極に居住地があるという定説を覆したのがフィンランド。
1925年にフィンランドで発行された新聞の記事では、次のような「サンタクロースのお引越し」が報じられました。

「北極では食料が不足し、トナカイに餌をあげることが出来なくなったため、サンタクロースはフィンランドのラップランドに引っ越しました」



写真は2011年ヘルシンキ(フィンランド)でのクリスマスパレードの模様です。

食料不足は大きな問題です。トナカイの為にサンタさんもお引越しです。

フィンランドのサンタクロース村には、世界中の子供たちが送ったサンタへの手紙が集められるサンタクロース郵便局があるほか、事務局やクリスマスグッズの売店などもあり、世界中から観光客・旅行客が集まるアミューズメント施設となっています。


この写真はサンタクロースとクリスマスエルフたちがサンタクロース郵便局で何かお仕事中みたいです。

クリスマスエルフ(Christmas elf)とは、アメリカの民間伝承において、サンタクロースと一緒に北極に住んでいるとされる小柄の妖精(エルフ)で緑色の服に先のすぼんだ帽子をかぶり、とがった耳をしているといわれています。
助手として、北極にあるサンタのオモチャ工場(Santa's workshop)で子どもたちへ配るクリスマスプレゼントの製造・ラッピングを担当しており、仕事の合間にはサンタのそりをひくトナカイたちの世話もしているらしいです。とても働き者ですね。

下記の動画ではクリスマスエルフに扮した子供たちがサンタのオモチャ工場でクリスマスプレゼントを作っていると思わしき場面が描かれています。
流れている曲は、クリスマスソングの定番曲『ひいらぎかざろう Deck The Halls』。

https://www.youtube.com/watch?v=KA_TA395-Vs

子供たちもかわいいですが、犬たちもかわいいです。一度は耳にしたことがある曲ですね。




お店もグッズがたくさんあり、楽しそうです。



サンタクロース村の簡単な地図です。




サンタクロース・オフィスです。こちらの村ではオフィス兼家になるのでしょうか。


暖炉やクリスマスツリーが素敵なお部屋です。薪の燃える音が聞こえてきそうです。


想像していたよりトナカイは大きいのですね。イラストだとかわいいので・・。
フィンランドといえばオーロラです。美しいですね。



 プレゼントを袋に用意しているのでしょうか?


ちなみに、フィンランドではサンタクロースの名前は、フィンランド語で「ヨウルプッキ Joulupukki」。サンタの奥さんの名前は「ヨウルムオリ(ヨウルマー)」。
「ヨウル joulu」とは、フィンランド語で「クリスマス」、「ムオリ muori」とは「おばあちゃん、老いた母」などの意味があるそうです。


フィンランドのサンタクロース「ヨウルプッキ Joulupukki」とサンタの奥さんの「ヨウルムオリ(ヨウルマー)」。陽気で朗らかな雰囲気です。


こちらはフィンランドのサンタクロースのインタビューです。
https://www.youtube.com/watch?v=WGXEIzY35l8







 続きまして、スウェーデンのサンタワールドに定住説。
「サンタクロースお引越し説」もあれば、スウェーデンでは1984年にサンタクロースが定住する地はスウェーデン・サンタワールドであるとの宣言もありました。
フィンランドのサンタクロース村に負けじとサンタクロース関連施設の充実化を図っています。
園内にはサンタクロースの家やおもちゃ工場、学校などもあり、子供たちに配るクリスマスプレゼントもサンタワールドで作られているという何とも夢のある演出がなされています。


サンタワールドの入り口です。住人の皆さんがお出迎えしてくれていますね。



おもちゃ工場です。中が気になります。


サンタワールドのサンタさんのお家です。
アメリカ・ノースポールのサンタクロース・ハウス( Santa Claus House)やフィンランドのサンタクロース・オフィスとはまた異なった造りで面白いですね。こちらのお家は木材の暖かさを感じます。



サンタワールドの地図です。


こちらのサンタワールドではサンタクロースから手紙を貰える「サンタからの手紙」サービスが提供されています。「スウェーデンのサンタクロースからぜひ手紙が欲しい!」という方は、このサービスを利用してみるのはいかがでしょうか?

サンタワールド・ジャパン https://santaworld.jp/santa/index.php

ただし、残念ながら今年の申し込みは終了です。来年に楽しみを持ち越して期待しましょう!





続いてはこちら、グリーンランド(デンマーク王国)に長老サンタさんが住んでいます説。
グリーンランド(デンマーク王国)には、なんと御年400歳を超える長老サンタクロースさんが住んでいるという主張があります。
しかも、この長老サンタさんをサポートする目的で、「国際サンタクロース協会」という団体が設立されています。
 「グリーンランド国際サンタクロース協会」は1957年に設立されていますが、運営団体は不明という謎の団体です。
その活動内容は世界各国に支部を置き、独自の「公認サンタクロース」を認定することにより、グリーンランドが組織的に世界のサンタクロースを統括しているかのような活動展開です。
先に述べたようにこちらの団体は不明な点も多いようで、本当に謎ですが謎のままでいきましょう。


 400歳超えのサンタクロース氏でしょうか…?


こちらはデンマークの国旗を持ったサンタさんのお皿です。
ちなみにディナー用でお値段は3300円です。
このサイトで購入可能です。
https://www.zazzle.co.jp/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF+%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88






以上、サンタクロースの居住地についてご紹介しました。
私的にはフィンランドのサンタクロース村に興味があります。
そして、サンタクロースのお家の造りや色彩が国により異なり面白いですね。

面白いと言えば、こちらの動画をご紹介して終わりたいと思います。
初めて見たときは衝撃と予想外の面白さに小一時間、笑いが止まりませんでした。
注意といたしましては音量は大きすぎず、小さすぎず、さらには周囲に誰もいないときに見た方が良いと思われます。

①Jingle Bells (Goat Edition)   https://www.youtube.com/watch?v=-M7sMIJRQgg

Silent Night(Goat Edition)https://www.youtube.com/watch?v=Y9_YXGVmco4

③We Wish You A Merry Christmas (Goat Edition)  
https://www.youtube.com/watch?v=OcI6FIpd0CA

④Holy Night (Goat Edition)   https://www.youtube.com/watch?v=1h2jmNU_6UI

⑤Rudolph (Goat Edition)   https://www.youtube.com/watch?v=wNPyMoEf3rg



いかがですか?実はこちら、ヤギが歌っています。
慈善団体「アクションエイド(ActionAid)」のスウェーデン支部がつくったこちらのミックスは、同団体が貧困地域へと寄付しているヤギの重要性の認知を広める目的もあるそうです。
簡単に言いますと、募金活動の一環のためにアルバムを発売したそうです。
ですので、ヤギの重要性を訴えるためにヤギ自身が歌っています。
制作・販売した貧困撲滅のチャリティー団体「ActionAidスウェーデン支部」の広報担当によると、「スウェーデンにいるヤギ約20匹の声を収録し、音階に合わせて仕上げました。ジングルベルなどもあります」ということです。


こちらがCMです。

All I Want For Christmas Is A Goat   https://www.youtube.com/watch?v=ELvsokKcydM



【引用】
白ヤギさんから黒ヤギさんまで、いろんな種類のヤギたちがクリスマスソングを歌ってくれる、ナゾ需要なアルバムが発売され話題となっている。
世界中の貧しい人々を助けるための活動をしている「ActionAid」スウェーデン支部がリリースしたこのアルバム。マライア・キャリーの有名なクリスマスソングにかけた、「All I Want For Christmas Is A Goat(クリスマスに欲しいのはヤギだけ)」をはじめ、8曲のトラディショナルなクリスマスソングが収録されている。
実はひそかに「今年最も重要なクリスマスアルバム」として紹介される人気ぶりを見せているこのアルバム、ActionAid Swedenいわく、「ヤギにポジティブなイメージを与えたい」という目的のもと作られたそうだ。

白ヤギさんから黒ヤギさんまでポジティブなイメージのために歌っています。





2015年発売 『All I Want For Christmas Is A Goat   』というアルバムです。

日本ではAmazonでダウンロードできます。

今年のクリスマスソングにいかがでしょうか?

















2016年12月22日木曜日

建物・建築について③


今週のお題:建物・建築について ③


今日は私的に訪れてみたいところをご紹介したいと思います。
先にお断りしますと、建物・建築ではない場所もご紹介しています。
さらに、怖い場所や怖い写真が苦手な方は後半、気を付けてください。


では、まずはこちら。

【ウクライナ 愛のトンネル】

 

ウクライナの首都キエフから350㎞ 離れた林業の盛んな人口8千人程度の小さな町にこのトンネルはあります。
地元では「THE TUNNEL OF LOVE(愛のトンネル)」と呼ばれています。
その名の通り、こちらは「恋人たちの願いが叶うパワースポット」と言われています。
「愛し合う恋人たちが手をつないでこのトンネルをくぐると願いが叶う」そうです。
ちなみに、恋人がいない人も恋人たちの幸せのおすそわけをもらえるそうです。


神秘的で美しいですよね。


でも、なぜこのようなトンネルがきれいに出来たか不思議ではありませんか?

実はこのトンネル、木材運搬用の線路なのです。
よくよく見ると線路があるのがおわかりになるでしょうか?
生い茂る樹々の葉が日に何度も通る木材運搬用の列車にカットされてできたトンネルなのです。
そして、木材運搬中の列車がこちらです。


このように、最初は木材運搬用が今は「THE TUNNEL OF LOVE(愛のトンネル)」となりました。
こちらのトンネルでは挙式もできるようで、ウエディングフォトの為に訪れる方もいるそうです。
調べてみると、ツアーでも行けます。

<愛のトンネルも訪れるウクライナ・モルドバ・ベラルーシ三国紀行 9日間>

http://www.eurasia.co.jp/travel/tour/EBM9

人気のようですので訪れてみたい方はお早めにどうぞ。

でも、ちょっとお高いですし、スケジュールも合わないという方の為に京都で似た雰囲気の場所はないかと探した結果、ありました。
それがこちら、


京都の竹林の小径です。風情があって凛とした雰囲気です。
近くにはトロッコ列車もあります。


愛のパワースポットか否かはさておき、周辺にはお寺や渡月橋もありますので楽しめると思います。
ちなみに、1月と2月はトロッコ列車は冬季運休となりますが、トロッコ列車が運休する期間を利用して貴重な体験ができる特別企画のツアーがあります。それは嵯峨野観光鉄道の線路を歩く日帰りツアー「線路ウォークツアー」です。

詳細はこちちらです https://www.sagano-kanko.co.jp/news.php?id=86





次にこちら。

【フランス シュヴァルの理想宮】



「シュヴァルの理想宮」は1879年、フランス南部の田舎町で郵便配達員のフェルディナン・シュヴァルさんがそろばん玉が重なったような奇妙な石につまずき、その石にインスピレーションを受けたことから始まります。
以降、彼はお気に入りの石を見つけては仕事帰りに石を拾い、自宅の庭先に石灰やセメント、ワイヤーなどを使用して石を積み上げ続けました。その期間、33年!
村人からは変人扱いだったそうですが、「シュヴァルの理想宮」が話題となり、観光客も増えたようです。
「シュヴァルの理想宮」はシュヴァルさんの渾身のモニュメントとなりました。
インスピレーションはもちろん行動力や継続力も大事なのですね。




次はこちら。

【ロシア キジ島の木造教会】






ロシア北西部のオネガ湖に浮かぶキジ島は長さ7㎞ 、幅500mの細長い島です。
この島にロシアの木造建築の最高傑作といわれるプレオブラジェンスカヤ教会があります。
この教会は18世紀初頭に建築され、高さは約37mあり、22のクーポルと呼ばれる玉ねぎ
形の屋根が荘厳かつ印象的な建物です。近隣の森の木材を使用し、釘が一切使われていないことでも広く知られています。
クーポルが何だかおとぎ話の建物みたいでかわいいと思いませんか?




さて、ここからちょっと怖い場所や写真が苦手な方は気を付けてください。







次はこちらです。

【チェコ セドレツの納骨堂(骸骨教会)】






首都プラハから東に70kmほどの街、クトナー・ホラ近郊の町セドレツにセドレツ納骨堂(骸骨教会)があります。
記録によると、シトー会セドレツ修道院の長であったハインリヒなる人物は1278年、ゴルゴタの丘の土を一杯持ち帰り、修道院の墓地にまきました。このことより、墓地は神聖だとされ、多くの埋葬希望者が訪れました。その後、教会の地下も納骨堂として用いられるようになり、堂内には全部で約4万人の人骨が納められました。
時は流れて、1870年に教会を購入したシュヴァルツェンベルク家は木彫家フランティシェク・リント にちょっと変わった内装制作を依頼。それは木材ではなく人骨を用いること。
希望通りにシャンデリアなどの内装すべてを骨を用いて制作しました。
また、リントは骨で形づくったアルファベットで自身の名前を階段出口の脇の壁に残しています。
それがこちら。


 芸術家が制作すると骨も作品になるのですね。
この教会には多くの観光客が訪れて骨が語る言葉に耳をかたむけるそうです。



上記でご紹介した名所は(竹林・トロッコ除く)こちらの書籍を参考にしました。
Amazonでも取り扱いがあります。





さて、次も遺骨関連です。
それがこちら。

【フランス カタコンブ・ド・パリ】


「カタコンブ・ド・パリ」の入り口には「止まれ!ここが死の帝国である(Arrête! C’est ici l’empire de la Mort)」と刻まれています。
この看板の向こうで、訪問者は300年前にパリにいた方々の亡骸と対面することになります。






フランス・パリの地下には「カタコンブ・ド・パリ(Catacombes de Paris)」と呼ばれる世界最大のカタコンベ(地下墓地)が存在しています。
パリの大都市の地下に形成された巨大な死者の帝国は、ヨーロッパに見られるカタコンベとは違い、初めから墓地として作られたわけではなく複数の歴史的経緯が重なり今日に至っています。
それは18世紀にパリ市内の墓地の土地問題が浮上したことに始まります。
当時、大流行した疫病や伝染病の犠牲者を葬る墓地が不足。この墓地問題を解決する手段として、王室よりパリ市内の墓地を旧地下砕石場へ移動するよう命令が下り、地上の墓地から地下墓地へ人骨が移されて、現在まで残る地下墓地が作られています。
現在、「カタコンブ・ド・パリ」には600万〜700万人の人骨が葬られていると推測されています。
ちなみに、元々この場所はパリの建築物に使用するために地下に掘られたローマ時代から続く採石場でした。石の採掘が行われていた当時、土地トンネルの長さや何処へ続いているか誰も正確に知る者はいませんでした。
そのためパリの地下迷宮の地図が作られ、崩壊を防ぐための補強が行われていますが、現在に至っても完全な地図は完成していないようです。また、パリの地下砕石場跡地は総延長が320kmはあると考えられています。
この地図に記されていない未知のエリアを探索する事に情熱を燃やす「Les Cataphiles(地下探索家)」と呼ばれる人々も登場しています。
…怖くはないのでしょうか?


過去には「カタコンブ・ド・パリ」で多くの人が道に迷った末にお亡くなりになっています。
1793年に地下墓地内で消息を立ち、11年後の1804年にご遺体で発見された男性もいます。
男性が見つかった場所に建てられたお墓。


600万体の遺骨は圧巻で素手で触れることも容易にできるそうです。
なかには骨でハートを表現したものも。


「カタコンブ・ド・パリ」は見学ができますが、入場規制があるため、長いと4時間ほど待つそうです。
また、見学の際は順路に気を付けないといけません。
坑道のつくりは大変複雑で「一度足を踏み入れた者は二度と出られない。」という言い伝えもあるそうです。実際、立ち入り禁止区域に迷い込み、行方不明となったり、数年後に遺体となり、発見された人物もいるようです。

華やかな大都市の下に多くの亡骸が眠っていると思うと…不思議です。


「カタコンブ・ド・パリ(Catacombes de Paris)」はこの書籍を参考にしました。
Amazonにも取り扱いがあります。

 

以上、私的に訪れてみたいところをご紹介しました。
先に述べたように建物・建築ではないところもご紹介しましたが、どんな場所にも建築物にも
深い歴史があるのだと再認識しました。
現代では新しい最先端の建築物も数百年後・数万年後には歴史ある建築物や「当時を知る重要な建物」へとかわると思うと感慨深いものがありました。

骨も芸術、建築物も芸術。面白いですね。