2016年12月20日火曜日

建物・建築について 


今週のお題:建物・建築物について


こんばんは。寒い日が続きますね。しかし、これからもっと寒くなるので体調管理には気を付けていきましょう。
そして、ちょっと長めの文章なので疲れたらごめんなさい。

さて、今週は「建物・建築」というお題ですが、寒い冬だからこそ訪れていただきたいところをご紹介したいと思います。
それは、「女ひとり」という曲名、永六輔さんの作詞でお馴染み「京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり~♪」の京都大原三千院です。
 
【三千院とは】

三千院は伝教大師・最澄が開基したお寺です。最澄は比叡山延暦寺を開いた天台宗の祖ですが、その最澄が比叡山に根本中堂を建立された際、寺内にある東塔に「円融房」と呼ばれる住房(僧侶が生活をする建物)を開いたことが、三千院の始まりだとされています。
その後は様々な場所を移動され、現在の場所に移されました。
また、仏教音楽(声明)の発祥の地とも伝えられています。





その三千院ですが境内がとてつもなく広いです。しかし、建物も仏さまもお庭も風景も美しいので疲れることなく参拝できます。
特におすすめは寛和2年(986年)建立の往生極楽院です。
往生極楽院は恵心僧都源信が父母の菩提の為に姉の安養尼とともに建立したと伝えられます。
御本尊は、阿弥陀如来座像と右脇侍・観世音菩薩座像と左脇侍・大勢至菩薩座像があり、左右両脇侍は大和座り(正座)をしている大変珍しい仏像です。
これは往生者を引導・来迎する阿弥陀如来と往生者を迎え、蓮華座にのせておかえりになる観世音菩薩と大勢至菩薩のお姿をあらわしています。
横から拝見しますと、前傾姿勢で今にも立ち上がるかのような雰囲気です。
そして、かつて常行三昧も行われていた往生極楽院の建築特徴はめずらしい船底天井(舟底)にあります。


 

ふなぞこてんじょう【舟底天井】

中央が両端より高くなった山形の天井。茶室や数奇屋造り、昔の浴室などで多く用いられた。平らな天井より部屋を広く感じさせる効果がある。◇舟を裏返したときの底の形に似ることから。


 

世界大百科事典内の舟底天井の言及

【天井】より

…白木の天井板を平面にならべて張り,格縁などの装飾的な部材をいっさいもたない簡素な天井である。このほか天井が舟底のような形をした〈舟底天井〉があり,三千院本堂は名高い。 天井にはその周囲に斜めの立ちあがりのあるものが多い。…




 
船底天井という珍しい造りにしたのは大きな阿弥陀三尊を安置されるためだったそうです。
この船底天井により阿弥陀三尊がより大きく、近く感じられます。


      堂内は写真撮影が禁止ですので、こちらはパンフレットの阿弥陀三尊像です。




           そして、往生極楽院の外観がこちらです。





春は桜、夏は万緑と色とりどりの花、秋は深紅の紅葉の風景が広がります。
四季折々の美しさがありますが、冬の三千院は特に幻想的でとても美しい空間となります。
ですから、寒い冬にこそ訪れていただきたいと思います。
ちなみに年間予定によると来年2017年2月10日~13日に「幸せを呼ぶ 初午大根焚き」があります。地元大原の大根を大鍋で焚き、参拝者にふるわれます。
大きな大根に味がしっかりとしみていて寒い中でいただくのもあり、とても美味しいです。
下記は今年のポスターです。


                  

そして、三千院には「わらべ地蔵」さんがいます。かわいいお地蔵さんからちょっとホラーを感じるお地蔵さままで。まるで隠れミッキーのようにいます。


             ちょっと怖かったわらべさんから…


              かわいいわらべさんまで…

訪れる機会がありましたら探してみるのも面白いと思います。
さらに、「苔」好きには三千院は素晴らしいところです。苔だらけで楽しいです。
また、聚碧園(しゅうへきえん)は江戸時代の茶人・金森宗和(かねもりそうわ)が自然美に感動して修築されたといわれる池泉鑑賞式庭園(ちせん)です。




【池泉庭園】

自然の山水の景色を写してつくられる庭園の様式で、そこには山があり、川があり、池がある庭をいいます。この様式の庭には「水」という要素が取り入れられています。




 たくさんご紹介しましたが、三千院は境内案内図を見るとめぐれるところが20近くあります。
こちらが境内案内図です。



そのすべてで「三千院」とされます。
すべてをめぐるとひとつの境内に様々な雰囲気や味わいがあることに気付かされます。
でもやっぱり、最後はもう一度、往生極楽院の阿弥陀三尊をひと目見たくなります。
決して大きな造りとは言えない往生極楽院ですが、中へ入ると船底天井・建物全体の造りによる視覚効果なのでしょうが、空間が広く、大きく感じ、阿弥陀三尊も近くに感じます。
訪れる際は船底天井にもぜひ注目してみてください。


ちなみに「大原・八瀬 1dayチケット」が2017年3月17日まで大人1500円で発売されています。
三千院を始め、三千院周辺の寺院に優待拝観料で参拝可能であったり、抹茶・お菓子付きであるところもあります。
大原山荘では足湯カフェや寂光院窯でらくやき体験もできます。
足湯カフェでは窓外を眺めながら10〜20分浸かるだけで、暖かい血液が巡り、入浴と同じ効果が得られるようです。


                足湯カフェ


 寂光院窯でらくやき体験は約30種類の素材から選んで絵付けをし、釉薬掛けと焼成はおまかせ。約10分でほどで完成するそうなので、持ち帰り可能です。
想い出や記念日に最適ですね。


               らくやき体験




             「大原・八瀬 1dayチケット」



 最後に最初にご紹介しました、「女ひとり」という曲、デューク・エイセスさんが歌っておられますが、「京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり~♪」の京都大原三千院のほかにも、
「京都 梶母 高山寺 恋に疲れた女がひとり~♪」と高山寺にも登場し、
「京都 嵐山 大覚寺 」恋に疲れた女がひとり~♪」と大覚寺にも登場します。
歌詞は美しいのですが妙に面白いです。
この曲は京都のご当地ソングだそうです。
三千院・高山寺・大覚寺を参拝される際は思い出すのも良いかもしれませんね。





大原三千院            http://www.sanzenin.or.jp/ 

大原・八瀬 1dayチケット https://www.keihan.co.jp/traffic/valueticket/ticket/ohara1day/



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